カジノでのルーレット ルーレットはカジノの女王とも呼ばれ、まともなカジノでこれが遊べないところはまずないでしょう。 複雑なルールも一切なく誰もが目で見て状況や結果が分かるというところがポイントの一つです。 勝負の決着が早いという点も分かりやすさに貢献しています。 ただ、細かいところを言うと気を付けるべきポイント、確率的には有利な賭け方や不利な賭け方というものが存在します。 まず、ルーレットの盤の種類です。 どんなルーレット盤も1から36までの数字が一つずつあるのは同じですが、それ以外にもいわゆるハズレとなる数字があります。 盤によって、ハズレが0のみであるものと、0の他に00があるものがあります。 さらにごく一部ではありますが0、00に加えて000まであるものさえあります。 誰が考えても分かることですが、ハズレの可能性は少ないに越したことはありません。 普通、一つのカジノ内においては、ルーレット盤の種類は一つに統一されているものですが、場合によってはそうでもないことがあります。 つまり、ハズレが0だけの盤と、0と00がある盤とが混在しているところもあるということです。 この場合、確率の話だけをするのであれば、何も好き好んで0と00がある盤を選ぶ理由は一切ありません。 0と00のある盤で遊んでいる人を横目に見ながら粛々と0だけの盤で賭けをすれば良いのは言うまでもないことです。 まずこの点に注意しましょう。 その上で、基本的にはルーレットの賭けにおいてはどんな賭け方をしようとも払戻率は一定であり、有利不利は生じないようになっているということを覚えておきましょう。 これは初心者にとってはありがたいことです。 例えばある一つの数字だけに賭ける1点賭けでは、当たったときの倍率は36倍です。 一方で当たる確率は、1から36までの数字が一つずつとハズレとして0だけがある盤で考えた場合、37ある可能性のうちの一つだけなのですから1/37となります。 当たったときの倍率と当たる確率を掛け算したものが払戻率となりますが、この計算結果は36/37、つまり約97.3%です。 一方で、例えば偶数が出ることに賭けるとすると、当たったときの倍率は2倍であり、当たる確率は18/37になります。 0は偶数とは考えず全てハズレですから、1から36までの数字のうち偶数は18個あるためです。 これも掛け算をすると控除率は36/37になります。 このように、ルーレットではどのような賭け方をしようとも当たったときの倍率と当たる確率の掛け算は36/37になるように設計されているのです。 ところが、唯一この例外があります。 ルーレットの賭け方の中には5点賭けというものがあるのですが、この賭け方では当たったときの倍率は7倍である一方、当たる可能性のある目の数は5個であり、確率としては5/37になります。 掛け算すると35/37となってしまい、他の賭け方よりもたった1/37だけではありますが自分からあえて不利な賭け方を選んでいることになってしまいます。